自分の領域




あなたは自分の領域をどのくらいだと考えているだろうか。自分の範囲と言ってもいい。
もちろんこの質問にはいろんな解釈がある。ひとつには、自分の範囲と言えばあなたのエネルギーの最も強い範囲と解釈できるから、両手を広げたくらいということになる。だが、この質問はそういうことを聞いているのではない。あなたがあなたの認識の中で、自分のものだと思っている範囲はどのくらいか、考えてみて欲しい。

まず、自分の体は自分の領域に入るだろう。右手が失敗したからといって左手が右手を攻撃することはあるまい。あなたの右足の形が嫌いだと言って、あなたの口が右足に噛み付くことはないだろう。そう、”自分”であれば仲良くしていられるのだ。右手と左手は違うものだが、それぞれが自分を構成する部品だと考えれば、お互い違うと思われる部品同士が喧嘩をすることはない。

では自分の家族はどうか。”自分の”という言葉が付けば、仲間という認識で結束できる。一つのグループだ。そのグループはそうでないグループに対しては非常に強い仲間意識を働かせ、お互いが喧嘩をすることはないはずだ。但し、”自分個人”とその他の家族の構成員という、そのグループの中で自分とそうでないものを分けると争いが始まる。

いいかね、この”自分の”という言葉は魔法の言葉だ。人間は自分のものを愛し、大切にする。”自分の”という言葉の裏には常に自分ではないもの、つまり”他人の”という意識が働いている。自分を定義するために第三者は非常に重要だ。第三者なしには自分を定義することができないからだ。それはそれでよい。だが、あなたが通常認識している自分の領域が狭ければ狭いほど、争いは多くなる。つまり自分以外のものを増やせば増やすほど、大切にするものは減って来るのだ。

例えば自分の肉体。よほどのことがない限り、これをわざわざ攻撃することはない。自分の家族。少し範囲は広くなるが、家族以外のものがある限り、家族以外のものに対しては家族を大事にするはずだ。家族愛もある。
自分の町、自分の国、自分の地球、自分の宇宙と、どんどん自分の領域を広げてみて欲しい。あなたの意識はどこまで自分のものだと認識できるだろうか。あなたの心はどこまで自分のものだと感じるだろうか。もし、あなたがたが少なくとも”自分の地球”と思うことができれば、今地球に存在するほとんどの問題は解決する方向に向かうだろう。戦争、環境問題、食料問題、エネルギー問題、さまざまな問題のすべての根源は”自分”と”自分でないもの”の境界線をどこで引くかという問題とその認識から発生している。自分の領域をもう一度考えてみて欲しい。

あなたがたはみな兄弟だ。地球は一つの家族だ。一つの偉大なエネルギーから宇宙のすべては始まった。神はすべてだ。あなたもすべてだ。あなた以外のものは本当は存在しない。そうでないように思えるだけだ。あなたがあなた以外のものにすることは、あなた自身にすることだ。私にすることだ。あなたがして欲しいことを人にしてあげなさい、とはそういうことだ。すべてはあなたに還って来る。今のあなたがたの成長の過程で自分の領域を広げることがどうしても必要だ。少なくともあなたの地球だ、と思えるようになるまで認識を変えなさい。広げなさい。そうすればすべてを心から愛することができる。戦争を終わらせたいのなら、自分の右手が自分の右目をえぐり出そうとするのを止めたいのなら、自分の領域をもう一度考えてみて欲しい。

理解できただろうか。自分の言葉で説明できるだろうか。明日からの行動が変わるだろうか。すべてはあなたの選択だ。









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