いのち         けやきだいさく


わしの しんぞうは
たくさんの
ことりたちである
ふところに だいて
とても あたたかいのである

だから わしは
いつまでも
いきていくのである
だから わしは
いつまでも
いきていて よいのである

  

 

 

そうだんごと       けやきだいさく


「たのんだよ!」
きのみきに おでこくっつけて
こねずみが こえかけた
「やくそくね!」
きのえだに ほっぺたよせて
こりすが ささやいた
「きっとだよ!」
きのねっこ つついて
もぐらが さけんだ

たくさんのそうだんを
ふところにいれて
わしは「よしよし」と
ゆれるのである
いつでも
いつまでも
「よしよし」と
ゆれるのである







おとしもの       かぜみつる


のはらには
いろんなものが おちている
いいにおい うたのきれはし
かげろうのいと ねごとのつぶつぶ
ためいきのかけらも あるな
だれか さびしかったんだな

みつけると ひろいあつめて
くものポケットに しまっておく
ほしがるこが いたら
あげようと おもってね







ひるねのゆめ       こねこまりこ


ちいさい ハンカチのような
やさしい ひだまりがひとつ
ぽかぽか あたたかいねどこ
うとうと まるまってねむる

ちいさい はなびらのような
やさしい ゆめにつつまれて
ぽかぽか こころそらをとべ
うとうと わたぐもになった
 







ともだち
        だいちさくのすけ


わしの うえを
みんながあるく
あり ちょこちょこ
うさぎ と・と・と・と
くま のっしのっし
てんきのよいひは にぎやかで
てんきのよいひは くすぐったい

わしの なかで
みんながねむる
みみず くるくるん
もぐら ころころん
あなぐま もくもくり
ふところは いつも あたたかで
みんなをだいて わしもうとうと

ぽつんと つきあたる あめつぶ
ふわりと すわりこむ おちば
ゆらゆら たちのぼる かげろう
ゆるゆる さんぽする おがわ

わしの そばで みんな
いつも なにか している







いつまでも      
けやきだいさく


ことりたちよ
むかしからの ともだちだね
こえだを くすぐる かぜの おとを
いっしょに きいて わらったね
いまも わしはおぼえてる

ありんこよ
いつも おまえは そばにいるね
こもれびが ゆれる きの みきで
かくれんぼして わらったね
いまも わしは おぼえてる

ひかりと かぜと いきものの
きおく しんしん ふりつもり
いつまでも
いつまでも
わしの なかで いきている